鉢伏山攻め


2018年01月

届きそうで届かない、近くて遠い鉢伏山。そんな鉢伏山を今回は攻めてみる事にしました。
今まで二度ほど寺山からアクセスをしようとしましたが、看板の指示通りに動いて断念してしまった鉢伏山。今回は北側の教育大学前駅からアクセスしていきたいと思います。

鉢伏山への北側からの入口

国分池にて、左側が寺山

駅からちょこっと歩いて鉢伏山入口に到着。ここから道なりにずっと歩いていると国分池にたどり着きます。昔使われていたであろう果樹園の石垣がところどころに残っています。
ここを歩いてると隠し畑とはこんなところなのかもと思い、代官と庄屋の問答などを妄想したりもできて楽しいです。
ここは寺山と同じような安山岩系で、最近剥けたてホヤホヤっぽい岩も転がっていました。

国分池の標識、14が鉢伏山方面

×と書いてたので慎重に通った道

国分池で案内板に出くわした。14の方面が鉢伏山で16が寺山と思われる。×印がついていたので何があるのだろうと思ったが、写真の藪以外は何も無く、この藪の先は歩きやすい道になっておりました(夏は厳しいかも)。ここから池に沿って道があるのでその通りに進んでいきました。

鉢伏山で古墳発見!!正面と思われる

上からの眺め

横からの眺め

中をのぞくと石積みが

国分池が途切れた辺りで登りやすそうな所から鉢伏山に登ってみた。
100メートルも上がらないくらいで頂上になったので不審に思っていたら、なんと古墳発見!!
かなり崩れてしまっているが、正面の飾り石のようなものや、石室内の積み石などがどうみても古墳だ!!
寺山と同じくここの付近の安山岩を用いているようですが、かなり雑に見える組み方で、時代がかなり前のものなのだろうかと思います。この辺り一帯が支配者の墓場として長年使われて来たのでしょうね。
鉢伏山の頂上と勘違いしていたが、北東に伸びる尾根の平坦部だったようだ。
史跡マップに載っていなかったので、この古墳を「鉢伏山北東隠し古墳1号」と名付けました。

念願の鉢伏山

鉢伏山山上庭園

後になって鉢伏山では無いと分かりましたが、この時は自分の所在地が分からず疑心暗鬼でした。鉢伏山への道はまだ続いていたのでもっと行ってみる事にしました。沢ぞいの道を歩いていましたが、道が険しくなった辺りで黄色のマーキングテープを発見!どうやらここから山へ入れといっているようなので、とにもかくにも登ってみる事にしました。
するとかなり急な登り道でさっきとはわけが違うと感じ、古墳の場所は鉢伏山ではないということに気づきました。それでも200メートルくらいなので簡単に頂上に到着。
そう、あの見る事しかできなかった鉢伏山。涙の鉢伏山。あゝ鉢伏山。の山頂についに到着しました。
ここで感極まったのか腹が減りすぎになってしまい、この鉢伏山山上庭園にて握り飯を食らう事に致しました。針金の残骸などがあったので、一時期はここも農園に使われていたのかもしれません。
河内飛鳥を築いた長老達の思い、隠し畑を守り通した庄屋達の思い、果樹園にて昭和を謳歌した農民達の宴・・・、様々な思いを胸に私は今日も握り飯を食らうのであった・・・。

雨乞山と間違えたところ

いつもの例の道

鉢伏山に大満足をして寺山を眺めて方角も分かり、次なる目的地の雨乞山へ向かう。すぐ南にあるので簡単につけるだろうとたかをくくっていましたが、何故か寺山の西方の尾根側に出てしまった。途中からなんか見覚えのある岩とか、案内板とかあったので不審に思っていましたが、やはり例の道に出て来てしまった・・・・。自分がいる位置の把握方法の難しさを知りました。
ここから雨乞山に行くのは難しいので、前回行けなかったオウコ古墳を見に行きます。

オウコ八号墳、誰かメジャー忘れてる

上部飾り石も綺麗

石室から石槨

得意技の切れ込み

石室から石槨

フラッシュ無しで雰囲気を大切に

いつもの道を通りオウコ山に到着。先日来た時に一度通っているので通りやすくなっていました。詳しい場所が分からないのだが、畑の周りをウロウロしたりしてそれらしいところをかなり探しました。イバラともかなり格闘し、雨が降ってきてもうあきらめようと思っていました。
せっかくなのでもう少し上に上がってからと思って登っていると、ポッカリと穴の開いたやつが見つかりました。ここからは狂喜乱舞の写真祭りとなりました。まるで写真家が女優を褒めたたえながら撮るときのように。
観音塚とほぼ同じなのですが、岩の加工の精密さは劣っていると思います。石槨内もくぼみがついていないし、オウコの岩の方が石英質が目立っていました。
この上にも古墳のようなものがあるようですが、それははっきりとは分からなかったし、史跡マップにも載っていなかった。命名できないのが残念ですが、一応の目的は達成できてとても満足できました。

オウコに行く正規ルート

観音塚からオウコを眺める

一度行ってしまえば簡単なのですが、ブドウ畑沿いに行くと道が悪くイバラもたくさんあるので、頂上付近まで行ってから少し降りて回る感じが一番よいでしょう(自分に対してのいましめ)。史跡マップで位置を探そうとするのは間違いのもとかもしれない。
鉢伏山は結構人が来ているようです。やはり自然道なのが人気の秘訣なのでしょうね。私もそれが気に入ったのでまた観光に訪れたいと思います。


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